注意点も多い

オートロックシステムの注意点として挙げられるのは、停電時に建物への出入りが困難になってしまうことや、郵便ポストに行く時にも鍵をかける必要がある点、暗証番号を覚えるのが面倒である点、防犯意識が低くなってしまいがちな点などとなります。オートロックと言うとハイテクで安心感もあるようにも思えますが、その実、入居者しか建物の内に入ることができないわけではありません。マンションの裏側から通路に侵入できるような構造をしていれば泥棒も簡単に入ることが可能ですし、入居者の誰かがエントランスに入ったのと同時に素知らぬ顔で後ろからついて行けば誰でも簡単に入れてしまいます。管理人がエントランスに常駐していれば防犯効果もある程度高まりますが、人を置いておくということは更に費用が発生することになりますので維持費がかかってしまいがちになります。

このようにオートロックを導入する費用に対してメリットがあまり無いのも事実です。建物の高付加価値化はでき、入居者が増えるかもしれませんが、それ以上に注意点も多いため、導入に踏み切れずにいる管理人の方が多いのも事実なのです。メリットとデメリットを考慮して、バランスを考えた上でオートロックシステムを導入するようにしてください。

価格の相場について

こちらもやはり導入するオートロックシステムによって値段が変わるため、一概にいくら必要であるとは言い切れません。だいたいの目安で言うならば300万円から400万円といったところになりますが、この数字は本当に検討違いの数字にもなり得るため、オートロックの導入を考えているのであれば、業者に見積もりの依頼を出してみるのが一番です。参考までに導入費用の目安を書いておくと、15世帯のマンションで200万円程度、30世帯だと300万円、50世帯だと400万円程度の費用が発生することになります。エントランスにはインターホンを設置せずに、来訪者が居住者に電話などで直接連絡を取って解錠してもらうシステムにすれば料金を安く済ませることも可能となります。

オートロックのシステムを導入することは建物の付加価値を高めることにもつながり、特に女性の入居者が増えることも予想されますが、費用対利益が必ずしも高くなるわけではありません。導入に際して発生する費用の他にもシステムの維持管理費が発生することになりますし、その費用を補てんしようとすると賃貸料が高く付いてしまうことにもつながるため、バランスを考えて導入する必要があります。

導入方法について

ひとえにオートロックと言ってもタイプは様々で、それぞれによって導入の方法も施工期間も導入の費用も異なることになります。エントランスにのみ導入するようなシステムもあれば、全戸とエントランスにて導入するシステムもありますし、エントランスはそのままでそれぞれのお部屋に取り付けるシステムなどもあります。マンションへの導入となると最初に書いた全戸とエントランスに導入するのが一般的で施工期間もそれなりの時間が必要となってしまいます。インターホンが通話のみのシステムか、それとも映像と通話のどちらもあるシステムにするのかによっても異なるため一概に言うことはできません。

肝心の導入方法についてですが、導入についてはインターホンやオートロックシステムを製造販売している業者に依頼して、工事までしてもらうのが一般的です。配線をいじらなければならないような大型のシステムとなると施工期間もかかってしまいがちですが、簡単なシステムのものであれば短期間での取り付けも可能となっています。まずはシステムの製造販売を行っている業者に連絡し、見積もりを出してもらうことから始め、オートロックシステムの費用についても検討する必要があります。

オートロックは安心か?

ついていると安心して住まえるという触れ込みで人気の高いオートロックのマンションやアパートが増えています。物件自体も多くなってきていますので、リフォームに際して導入を検討している管理者さんもいることと思います。確かに住まいの安心感を印象付けることにつながりますので、オートロックを導入すれば入居者は集まるかもしれません。それではこの他には実際にオートロックを導入したら、どのようなメリットが考えられるのでしょうか。

まずは勧誘の人や訪問営業に対する断りを入れやすくなるというメリットが挙げられます。オートロックの物件ならば扉を一つ隔てた先からチャイムを鳴らすわけではなく、インターホン越しに相手を確認できて、門前払いをすることも可能です。事実、勧誘や訪問営業の人はオートロックの物件については相手にしないのが常識にもなっていて、新聞の営業なども入らないこともあってこれが入居者にとって最も大きなメリットとなります。

受信料のためにあの手この手で部屋を訪問する営業さんがいることでもニュースになっていますが、オートロックさえあれば諦めて帰ってくれるので助かります。また、暗証番号を知っている人しか建物の中に入れないという前提があるため、女性のストーカー被害に困っていても、住む場所としてオートロック物件を選べば安心です。考え方次第では、この先入観は危険でもありますが、安心安全な物件だと思ってもらうことは可能となります。